相当に遅くなりましたが、上半期のベストを。
○映画
1. 哀れなるものたち
2. オッペンハイマー(IMAXレーザー)
3. マッドマックス:フュリオサ(IMAXレーザー)
4. ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
5. ゴールド・ボーイ
6. 人間の境界
7. 関心領域
8. 12日の殺人
9. 落下の解剖学
10. リトル・リチャード/アイ・アム・エヴリシング
次点 ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(IMAXレーザー)
個別感想を書けなかったものばかりですが、結構時間がかかってしまってるので後程。10傑中、半分がアカデミー賞ノミネート作を占めましたがいつものことです。「哀れなるものたち」はファドのマイブームを惹き起こしてくれた点からも忘れ難し。上位3作はハルク/アイアンマン/ソーとMCUヒーローの中の人がヒールを担当していて、そういう年回りなんですかね。欧州産映画の多くからは社会派作品の新潮流が見えてきている感じも。
○連続TVドラマ
1. 虎に翼
2. 燕は戻ってこない
3. ブギウギ
4. 光る君へ
5. アンメット ある脳外科医の日記
6. 不適切にもほどがある!
7. VRおじさんの初恋
8. お別れホスピタル
9. 舟を編む~私、辞書つくります
10. くるり~誰が私と恋をした?~
次点 滅相も無い
虎翼と光君は現在の断面での評価になります。虎翼は来週から新潟編ですね(名古屋じゃないのは?後々の伏線のため?)。燕は虎翼が万が一失速したら年間No.1に躍り出るクオリティと思います。予想された通りNHK勢の上位独占&10傑の半分以上を押さえるなど民放勢を圧倒。その民放作品も記憶喪失やタイムリープなどリアリティ度外視モノばかりを選出しましたが、雑な展開を排除した説得力のある場面の積み重ねでこれほどまでにねじ伏せてもらえるなら何の文句もありません。
○CD
1. Abdullah Ibrahim/3
2. すずめのティアーズ/Sparrow's Arrows Fly so High
3. Brittany Howard/What Now
4. Kamasi Washington/Fearless Movement
5. Carminho/Portuguesa
6. Crowded House/Gravity Stairs
7. Cristina Branco/Mãe
8. Lina/Fado Camoes
9. Julian Lage/Speak To Me
10. Andy Partridge + Chris Braide/Queen Of The Planet Wow!
次点 大滝詠一/EACH TIME 40th Anniversary VOX
今の気分を反映してか例年と選出傾向が少し変わっていて、英語圏ロック/ポップ3作(3,6,10)、ジャズ3作(1,4,9)、ファド3作(5,7,8)、和もの1作(2)というバランス。特にマイブームになっているファドの他にもAna Lua Caianoとか、ブラジル音楽やカーボベルデ産とか、要はポルトガル語の新旧音楽をよく聞いてました。また久しく聞いてなかったAbdullah Ibrahimの持続力あるプレイに改めて感動しました。ブルガリア民謡歌唱に江州音頭他の日本民謡を直結したすずめのティアーズはありそうでなかった大発明でモノスゴイです。
後はおまけで、今年のもう一つのマイブームの80年代回顧からのピックアップしてみました。
○80年代リアルタイムで聞いて以来、久しぶりに良さを再確認したアルバム10選
Roxy Music/Flesh+Blood
Elvis Costello & The Attractions/Imperial Bedroom
Steve Winwood/Talking Back To The Night
Scritti Politti/Songs To Remember
Tears For Fears/The Hurting
Robert Palmer/Pride
The The/Soul Mining
Chris Rea/Shamrock Diaries
Stan Ridgway/The Big Heat
World Party/Private Revolution
あの当時光り輝いていた物ばかりですが(しかも1作除いて英国産)、いずれも音色はともかく楽曲の輝きは失われてなかったです。多くは「次作の方が有名or代表作」だったりしますが、こちらも同じぐらい推したいという意図もあります。他に案外良かったのは、Penguin Café Orchestra/Same, Laurie Anderson/Big Science, Grace Jones/Warm Leatherette, Malcolm McLaren/Duck Rock, James Blood Ulmer/Are You Glad To Be In America?, UB40/Signing Off, The Lounge Lizards/Same, Fishbone/1st EP, Michel Petrucciani/Pianism, Mathilde Santing/Out Of This Dreamなど。もちろん日ごろから聞いているXTC, Hammill, Gabriel, Heads, Sylvian, Holger, Prefab, Blue Nileなどは含まれてません。
○80年代当時に出会った旧音源で、久しぶりに良さを再確認したアルバム10選
Benedicto Lacerda E Pixinguinha/ピシンギーニャとベネジート・ラセルダ
Jacob Do Bandolim/黄金のショーロ
Cartola/Verde Que Te Quero Rosa(愛するマンゲイラ)
Amália Rodrigues/Com Que Voz(ファド)
Prahlad Brahmachari/ベンガル/バウルの世界
中国中央民族楽団/春江花月夜
Le Mystère Des Voix Bulgares(ブルガリアン・ヴォイス)
Clifton Chenier/Bayou Blues
Miles Davis/Agharta + Pangaea
Dollar Brand(Abdullah Ibrahim)/African Piano
ブラジル音楽3作から始まり、ポルトガル/インド/中国/ブルガリアから各1作、残りはルイジアナのザディコ1作とジャズ2作という配分。久々に聞いたけどどれも一生聴ける音楽だという実感が深まりました。他にも挙げたらきりがないですが、John Coltrane/Selflessness Featuring My Favorite Things, Eric Dolphy At The Five Spot Vol.1, Bill Evans & Jim Hall/Undercurrent, Roland Kirk/Live In Paris 1970 Vol.1&2, Archie Shepp/Attica Blues, Little Richard/Here's Little Richard, Professor Longhair/New Orleans Piano, Rafael Romero & José Greco And Company/Danzas Flamencas, Ramnad Krishnan/Kaccheri: A Concert Of Souuth Indian Classical Music, The African Mbira: Music Of The Shona People Of Rhodesiaなども聴き直して感慨新たに。
○ポッパーズMTVで初めて見て個人的に忘れられないビデオクリップ10選
XTC/Wonderland (
Dr. John/Jet Set (
Utopia/Feet Don't Fail Me Now (
Scritti Politti/Wood Beez (
Chris Rea/Tennis (
Robert Palmer/Some Guys Have All The Luck (
Anne Pigalle/He Stranger (
The The/Infected (
Stan Ridgeway/Drive She Said (
Prefab Sprout/King Of Rock'N'Roll (
当時の深夜TV番組では、ピーター・バラカンの「ポッパーズMTV」と渋谷陽一(企画)の「ショウビズTODAY」は本当に好きだったな。宇多丸氏のTBSラジオ番組(CITY CHILL CLUB: 3/23&30, アフター6ジャンクション2: 5/13)で取り上げてなかった(笑)と思う曲をYouTubeのURLとともに。この辺を聴くと個人的な80年代が戻ってきた気分となります。もちろんポッパーズではド定番のElvis Costello & The Attractions/I Wanna Be Loved、Frankie Goes To Hollywood/Two Tribes、Wally Badarou/Hi-Life、New Order/Bizzare Love Triangle、Nick Kershaw/The Riddleのクリップも好きでした。